TVを語る


何故か今無性に懐かしむヴァニーナイツのリメイク版・ストーリー編1

以前に書いたリメイク版ヴァニーナイツのいよいよストーリー編に突入する。
第1回は「選ばれし神々の騎士」というタイトルをつけてみた。まずはその序盤を・・・。

入社2年目のサラリーマンだった藤田和幸は、ある日会社の上司から突然リストラを言い渡され、
それを不満として辞表を出した。(入社したのはいいものの、結局やらされたのは雑用ばかり。
いくらコスト削減とはいえ、普段はOLがやりそうな仕事まで男の俺になんでやらせなきゃならん
のよ、全く腹が立ってしょうがないんだから・・・)そういう思いを持ちながら和幸は家へ帰って
きた。藤田家は両親を海外旅行中に亡くし(父親は列車での移動中に列車同士の正面衝突事故で、
母親は飛行機での移動中に離陸に失敗し墜落死)、身寄りのない和幸にとっては妹で現役女子高生
の愛美だけが唯一の家族である。(明日からどうやって生きていこう・・・、愛美の事もあるから
なぁ・・・)そんな思いを和幸が巡らせていると、家に若い女性が訪ねてきた。
彼女は、実は和幸が辞めた会社の親会社である「三上グループ」の社長令嬢・三上伸子(佐藤仁美)
で、三上グループは亡くなった和幸の両親とはよき取引先として世話になった事があり、両親が旅先
で亡くなった際、遺された和幸・愛美兄妹をバックアップする事を葬儀の際に明言していた。従って
社長令嬢で今や「三上グループ」の実質的オーナーでもある伸子が心配して駆けつけてくれたのだ。
「和幸さん、何故にお辞めになったのか、我々としても心配になっております」「伸子さんよ、既に
報告が入っていると思うが、果たして今の俺の仕事が本当にやりたい仕事だったのか、疑問を禁じえ
なかった。今日、リストラの話を受けて俺ははっきりとキレたよ。こんな仕事ばっかりじゃ昇給もな
さそうだし、思い切って飛び出したほうがまだマシだと思ってね。」「言いたい事は分かりました。
ただ我々としてもご両親からの事もありますし、このままプーでやっていかれるとなれば、ご両親に
申し訳が立ちません。実は私、お父様からあなたの再就職について頼まれましてね、いかがでしょう
か、我々が用意した仕事を在宅でこなす形を取られては・・・。勿論給料は前の会社以上の金額を
考えさせていただきますが・・・。」「分かったよ、伸子さん。そんなに俺に働いて欲しいという気
持ちは分かった。だが俺だけではとても決めきれない、愛美と相談したいので明日またきてくれない
か?」「分かりました和幸さん、前向きな返答を頂いた事だけでもお父様は喜ぶでしょう。明日また
参ります。」「ああ。お父さんに即決できなかった事で和幸が謝っていたと伝えてくれ。」
両親が遺した木造2階建ての自宅、今やこの一軒家の主となった和幸は三上伸子を帰すと、自分の将
来像をふと考えていた。そこへ妹の愛美が帰ってきた。彼女が通う城西西高校のセーラー服は袖口の
白の三本線が特徴である。「あれお兄ちゃん、会社は?」「ああ、実は・・・」和幸は会社を辞め、
さっきまで三上伸子が来ていた事を話した。「お兄ちゃんも結構苦労しているのね。」「そうなんだ
、俺としてはぜひこの話、絶対にいいと思うんだが、愛美の考えを聞きたくて即答を避けたんだ。」
「あたしの事は心配しなくて大丈夫。しっかりと高校に行かしてくれればそれで十分だと思ってる。
しっかりとお兄ちゃんが働いてくれさえすれば、そんなに心配する事はないと思うわ。」「すまんな
愛美。俺としてはこれぐらいしか愛美と暮らす方法はないと思っている。幸いこの家はローンも終わ
っているし、何とか頑張れば暮らしていけそうだからな。」和幸は愛美が前向きに考えている事を聞
いて少し安心した。(これで明日からしばらくは大丈夫かな・・・)そう和幸は思った。
そんな藤田家に1人の少女が大きなスーツケースを持ってやってこようとしていた。手に地図が書か
れたメモを持ちながらあちこちと探しているうちに、彼女は何とか藤田家の玄関の前に着いた。
「ごめんください、藤田さんの家はここでしょうか?」その声に反応したのは愛美であった。「どな
たですか?」ガラガラと玄関の戸を開ける愛美。「突然すいません、私は三上伸子さんから頼まれま
して、藤田さんのハウスキーパーとして派遣されました守野ありすと言います。今日からここで働か
せて頂きたくやってきました。よろしくおねがいします!」とそのありすと名乗る少女は頭をペコリ
と下げた。「おいおいありすとやら、俺はそんなハウスキーパーなんて頼んだ覚えはないぞ。」和幸
がゆっくりと玄関へ出てきた。「これを伸子さんから預かってきました。」ありすは伸子から預かっ
たという手紙を和幸へ渡した。手紙には、あの後考えてみましたが、あなた方2人だけではどうも心
細い、丁度ウチの会社でアルバイトしていたコがいたので、彼女をハウスキーパーという形で送る事
にしました、御用の節は何なりと使ってあげて下さい、とあった。せっかく再就職が決まりかけよう
としているのにせっかくの申し出を無理に断るのも、と思った和幸は「まあ、伸子さんからの紹介だ
ったら仕方ないか。まあ、そんなに広くないが仕事としては結構やれると思う。存分にやってくれ。」
とあっさりとありすを受け入れる事になった。「ありがとうございます! 和幸さん、愛美さん。
この守野ありすはこれからあなた方2人の味方として一生懸命やらせて頂きます。困った事があった
ら何なりと言って下さい。」こうなるとありすは元気良くなる。かくしてこの守野ありすを中心に
徐々に騎士達が集まっていく事になる・・・。

一応、これを第1回の序盤とさせて頂き、続きはまた別稿としたい。(この項つづく) 

※千年王国三銃士ヴァニーナイツについての参考ページ
◇「うちだの世界」内のヴァニーナイツについての解説ページ
http://www.asahi-net.or.jp/~ki2s-ucd/tokusatsu/vanny.html
◇「ヒーローのあしあと」
http://www005.upp.so-net.ne.jp/a_matsu/Ashi.HTM
(ヴァニーナイツについては、「ヒロインワールド」ページから解説あり)
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