注目素材


「ソングラ天国・IDOL特集」に見る好素材

(2000年6月)

ネタが少々古くて恐縮だが、5月5日にTX系で放映された「輝け!ソングラ天国」という
TV番組を見たので、ここではそれについて取り挙げよう。この番組は1つのテーマを元に3組の
アーティストが曲を作り、その出来栄えを競うという番組で、この日のテーマは「アイドル」。
大手事務所各社のイチオシIDOLが10組登場するというので、注目していた番組であった。
ざっと見ていったが、10組をJRAの競馬のクラス分けで分類できそうということで、では出演
アイドル10組をクラス分けしながら見ていこう。

1.HORIPRO代表 P−chicks

(ピー・チックス)と読む。あの優香や堀越のりを手がけた津嶋敬介チーフマネージャーが
妹系の小さい女の子の需要を狙って放つトリオユニット。「150cmを越えたらクビ」という
厳しい方針の中、グラマー全盛下の芸能界に一石を投ずる。
リーダー格の豊岡真澄(東京出身・148cm)と瀧上夕佳(埼玉出身・147cm)は
共に99年に雑誌「デ・ビュー」とホリプロ共催の「夏のお嬢さんコンテスト」でスカウト
された。どちらも芸能界入りのきっかけがTVドラマを見てということで、主にドラマで注目
されそうな逸材。もう1人の小林美香(愛知出身・149cm)はNBNのオーディション番組
「AAA」に出たのがきっかけ。みんなの前で歌いたかったという事で主に歌手として注目されそう
だが、グラビアでもナイスバディを披露しているだけに、ビジュアルでも注目したい。
I−NET上のチャットパーティーは私も参加したが、大盛況だったこともあって、3人の受け答えが
あまり追いつかなかった程人気は高まっている。今後は6月24日写真集が発売され、7月26日
には同日スタートのWOWOWのアニメ「ハンド・メイド・メイ」(超小柄のメードが活躍する3人
にはピッタリの展開ではないか!)の主題歌「JUMP〜メイいっぱい抱きしめて〜」で歌手として
もデビュー、と今後要注目のユニットと言えそう。
クラス分け 4歳500万クラス(既に歌手デビューが決まっているということで、未勝利からは
脱出していると見て、このクラスとした。ただ小林美香が149cmとギリギリということで、早々に
解散或いはメンバー換えがあるかもしれない)

2.サンミュージック代表 上良早紀

大阪出身で、現在堀越の2年。(大谷みつほと同期入学だが、何故か留年して現在は平山綾・橋本真実
(元MISSION)と同学年。)第1回ザ・ジャパンオーディションで堂々スカウト本数第1位
をマークし、現在は崎谷健次郎のもとでレッスンに励んでいる。恐らくは歌手デビューの際には
プロデュースして頂けそうなだけに、将来は大物の期待もかかる。とはいえ、舞台にも出ている
事もあって、ドラマでも活躍できそうだ。
クラス分け 4歳オープン馬クラス(G3級)(ほぼ歌手デビュー内定、既にCMとドラマ、更には
舞台出演も果たしていると言うことでこのクラス。あとはデビュー曲次第でG2クラスも夢じゃない)

3.プロダクション尾木代表 山口明日香・まどか

98年のBOMB別冊でデビューした川口あすか・まどかの双子姉妹が、尾木プロ所属となり芸名を
付けて本格始動。いつも姉妹一緒という事もあって、絶対デュオでのデビューを期待しているこの2人
を区別するのは、妹・まどかのほっぺのほくろと1cm大きいヒップだそうな。
夏頃から本格的に始動し、年内にも歌手デビューの予定。性格もかなり似てる2人だけに一化けしそう。
クラス分け 4歳500万クラス(一応年内デビュー予定ということで、なんとか未勝利クラスは
脱したといえそう。これから夏にかけてグラビアでの活躍にも期待)

4.B&Bプロダクション代表 高松あい

あの安岡力也と同じ事務所という彼女は、上良と同じ第1回ザ・ジャパンオーディションの最年少
スカウトホルダーだ。昨年から今年にかけて上演された舞台版「友情」で主役を張った関係で丸坊主
(ちなみに映画版では現・HIPメンバーの野村恵里がこれをやって話題となった)になった度胸は
十分買えそう。しばらくはカツラを使う事になるが、唯一の丸刈りIDOLとして、1化けも2化けも
しそうな逸材であることは間違いなさそうだ。
クラス分け 4歳900万クラス(舞台での丸坊主を買ってこのクラスにしたが、もう1化け欲しい
ところだろう)
さて、そんな高松あいをテーマに曲を作ったのが、3月10日(まだ「ソングライトSHOW!」の頃)
放送分(テーマ・ニューハーフ)で見事ソングラ賞を獲った本業が不動産業という
オヤジソングラー・長谷川雄二だ。彼はあいちゃんをよみうりランドへ連れて行き、デートのつもりで
の取材だったが、彼の高所恐怖症が災いし大苦戦を強いられる。しかし観覧車の中であいちゃんが自ら
坊主である事をカミングアウトされた長谷川は、共通点が見つかった事でようやく曲作りに入る・・・
果たして31歳の長谷川はどんな曲を作るのか?

5.オスカープロモーション代表 須藤温子

第7回全日本国民的美少女コンテストのGP。同コンテスト初の東京出身者のGP、しかも浅草生まれ
のちゃきちゃきの江戸っ子。既に歌手デビューも果たしていて実績は十分。着物も似合っているあたり
はさすがモデル事務所だけある。TX系「64マリオスタジアム」のサブ司会も務め、今後も要注目。
クラス分け 5歳以上オープン馬クラス(G2級)(さすがに歌手デビューして1年以上経っている
だけあって、ここは古馬のオープンクラスでも遜色ないだろう。さすがはオスカーである)

6.ビスケット・エンターテイメント代表 金子さやか

夢カラオーディション第4回グランドチャンピオン大会で上位入賞して親会社の渡辺プロダクション
にスカウトされる。学校では生徒会副会長も務め、また特技の水泳は、中学校の頃にジュニア
オリンピック全国大会出場の実績を持つ。将来は女優を目指す彼女は、2000年のビジュアル
クイーンオブザイヤー選出メンバー6人のうちの1人でもあり、これをステップにして今後も期待
できそうだ。
クラス分け 4歳1600万クラス(ビジュアルクイーン選出を評価したが、オープンまではもう一歩
ということで、準オープンの評価とした。何か1つブレイクするような仕事をGETすれば、十分
オープンに上がれるだけの能力はありそう)

7.イエローキャブ代表 坂井優美

秋葉原でスカウトされた彼女は、既にグラビアでB88cmのナイスバディを披露しているだけに、
実績はある程度先行しているようだ。ANBのドラマ「ハッピーサルベージ」でのドラマデビューの他、
2000年の大磯ロングビーチのキャンペーンガールも務めている。関連会社であるサンズ勢が巨乳
IDOL界の主流になりつつある中、イエローキャブ本体も彼女の活躍に期待しているようだ。
それが証拠に6月21日に同じ事務所の添田めぐみ、サンズ勢の川村亜紀・五十嵐りさと組んでの
ユニット「KOMATI」で歌手デビューを果たす。
クラス分け 4歳1600万クラス(グラビア先行とはいえ、先輩の佐藤江梨子から大磯ロングビーチ
のキャンペーンガールを引き継いだ事は評価できよう。オープンでも好勝負出来そうだが、ここは
さらなる飛躍を期待し、準オープンの評価に留める)
そんな坂井優美をテーマに曲を作ったのが、自称・吉祥寺系の女性ソングラー、前原あや子。
前原自身クラシック指揮者の父を持つ、サラブレッドソングラーなのだ。普段吉祥寺のストリートで
活動する前原は、21歳という近い年齢層で優美ちゃんと意気投合したようだ。
果たして彼女は優美ちゃんから見せられた夢のメモをもとにどんな曲を作るのか?

8.スターダストプロモーション代表 内藤陽子

CX「美少女H」で頭角を表し、以降CXのドラマで活躍。今年堀越を卒業した彼女は2000年の
テイジン水着キャンペーンガールでもある。短大進学、バラエティ進出と順調に活躍中。
NTV「伝説の教師」では主役女生徒トリオのリーダー格を好演。女優系が多いスターダストの中で
今後重要なポジションを保ちそうな感じでもある。
クラス分け 4歳オープン馬クラス(G2級)(H組出身者では唯一のエントリーとなったが、
バラエティにも進出となれば、これは評価を上げざるを得ないだろう。ということで当初のG3級
からG2級へ評価を上げてみた)

9.吉本興業代表 人間パズル

なんと何を間違えたのか、東京支社の本社化記念として吉本がエントリーしたのが、東京NSC4期生
の菜見子・奈々子のお笑いコンビ・人間パズル。八王子出身の同級生で得意ネタはギャル&ヤンキー
ネタだが、まだ3つしか持ちネタがないようでは本格始動まであと2,3年はかかりそうだ。まずは
「爆笑オンエアバトル」(NHK総合)にエントリーしてネタがオンエア出来る程のネタを作って
いくべきでは?
クラス分け 4歳未勝利クラス(これはこのクラスで仕方ないか。このまま未勝利のまま解散するか
それとも一発大きな仕事をGETして一気にブレイクするか、ここは少し長い目で見ていく必要が
ありそうだ)

10.アーティストハウス・ピラミッド代表 加藤明日美

今春デビューながら、早くもHTV「あけすけ」を始めバラエティ4本のレギュラーを抱え、
デビューとしてはやや出来過ぎの感もあるが、さすがに先輩・鈴木紗理奈を彷彿とさせる顔立ちは
今後バラエティ系タレントとしての活躍が期待できそう。
クラス分け 4歳トライアル入着クラス(正式にはこんなクラスはないが、まだデビューしたてで
バラエティ4本は凄すぎるということで、こんな評価をしてみた。競馬に例えると4歳限定G1の
トライアルレース(重賞)で3着までに入り、G1の優先出走権を獲得した馬のことを指す。
加藤さんの場合だと、まだ未勝利の身(デビューしたて)ながら、いきなりバラエティ4本GET
の活躍(4歳牝馬3冠路線に例えると、チューリップ賞・報知杯4歳牝馬特別(いずれも桜花賞
トライアル)・サンスポ杯4歳牝馬特別(オークストライアル)・関西テレビ放送賞ローズステークス
(秋華賞トライアル)で未勝利ながらず〜っと3着を重ね、G1レースへの優先出走権を獲得した馬
(実際には未勝利馬は1着限定の場合があるので、こうはいかないが)に例えられる)、これから
デビュー当時の紗理奈先輩のようにグラビアにも登場すれば、十分にオープンの評価は出来そう)
彼女をテーマに曲を作ったのが、4人組のポップロックバンド・HAPPY+FAITHの面々。
平均年齢23歳の彼らは原宿を中心に、休日のストリートライブで人気急上昇中だ。
自称料理好きの明日美ちゃんに前日考えたIDOL向けの質問を出すが、予期せぬ答えに見事玉砕。
しかし彼らはこれを逆手に取って曲作りに入った。果たして反発心丸出しの彼らはどんな曲を作るのか?
以上がこの日登場のIDOL10組(14人)である。この10組と、この日のスタジオゲスト3人
(三浦理恵子・濱田マリ(モダンチョキチョキズ)・松村邦洋)と司会陣(葉加瀬太郎・ヒロミ・赤坂泰彦)
の投票によって、最高位のソングラ賞が出場3組の中から1組選ばれる。
(ちなみに葉加瀬太郎がIDOLをテーマにソングったのは、ショパンのピアノ協奏曲のアレンジ版
だった)
ではその投票結果を見ていこう。
投票結果
長谷川雄二「観覧車」 4票(スタジオでは濱田マリとヒロミが支持、IDOLではテーマにされた
高松あいと人間パズルが支持した)
前原あや子「I'm Here」 9票(スタジオでは三浦理恵子・松村邦洋・葉加瀬太郎の3人が、
IDOL勢ではテーマにされた坂井優美の他、上良早紀・須藤温子・金子さやか・加藤明日美、それに
山口明日香・まどかと実に6組が支持した)
HAPPY+FAITH「無謀な空想」 3票(スタジオは赤坂泰彦だけ、IDOL勢では
P−chicksと内藤陽子が支持した)
以上の結果により、ソングラ賞は前原あや子が初の獲得という結果になった。

総評
大手・中小合わせて10社の芸能プロダクション一押しIDOLをテーマにしたソングラ合戦は、
結局グラビア先行型IDOLの坂井優美をテーマにした楽曲が制した。この「I'm Here」に
ついて金子さやかは「声も良かったし、歌詞も良かった。自信のない人などこの1曲を聞けば非常に
勇気付けられると思う。」と評している。確かに楽曲としてはバラード系で、しかも作った前原あや子
が21歳と今回登場のIDOLと近い年齢層という面が功を奏したといえよう。
しかも、テーマにされたIDOLの内、高松・坂井の2人はそれぞれ取材したソングラーの曲を支持した
が、HAPPY+FAITHに取材された加藤明日美だけは彼らの曲を支持しなかった。
それほど前原の曲が評価された証拠とも言えるのかも知れない。
最後に筆者が意外だと思った点をいくつか。1つは内藤陽子が前原ではなくHAPPY+FAITHを
支持したという点。今後バラエティでも活躍しそうなだけにこれは注目しておきたい。
もう1つは前原に対するIDOL側の支持に歌手系が多いという点。現役歌手の須藤は勿論、歌手
デビューを目指す上良・山口姉妹・金子の3組が支持しているという事はこの3人にとって、
前原が1つの参考となったであろうという事は想像に難くない。
ともあれ、今回登場のIDOLはみんな好素材ばかり。今後何らかの形で注目しておきたいメンツと
いうことで、期待できそうだ。
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